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東京メトロ(半蔵門線)について

社会交通工学科1年 腰塚 広

東京メトロ

 東京メトロの旧名は「帝都高速度交通営団」という。銀座線、南北線、半蔵門線、東西線、丸ノ内線、千代田線、日比谷線、有楽町線、副都心線の9路線を抱える。今回は半蔵門線について解説する。



東京メトロ半蔵門線

 半蔵門線は渋谷〜押上を運行する地下鉄である。以前は渋谷〜水天宮前であったが、2003年(平成15年)3月19日に東武鉄道伊勢崎線との相互利用にあわせ、押上まで延長された。この延長により、東京メトロ8000系の改良と08系の導入が始まった。
 8000系の改良に至った理由は、改良前の8000は、最高速度が100km/hであり、ダイヤを組むのに問題があった。(チョッパ制御システム上、リミッタによる制限)
 そこで制御装置を電機子チョッパ⇒GTOVVVFにすることにより最高速度を110km/hとした。08系は日立製作所のAtrainに準拠したダブルスキン構造(製造は日本車両)IGBTVVVFを採用している。最高速度は120km/h、加速度は3.3km/h/s。



8000系に潜む問題

 次に8000系の台車関連問題について問題になっているので解説する。
 8000系のボルスタレス台車は初期のものであり、以前走行中に車体がふらついてホームに車体を擦ったという報道もあった。水槽による実験を行ったところ、台車の問題が発覚し、改良を行った。
 現在はすべての8000系ではこのような問題が起きていないが以後の新造する東京地下鉄10000系ではボルスタレス台車を採用ていない。やはり日比谷線脱線事故を踏まえての対応だったのであろうか。
  ※ボルスタレス台車を一切採用していない会社は京浜急行電鉄もあげられる。現在のボルスタレス台車もかなり性能は良くなっては来ているが、さらなる安全のためでもボルスタ付きを採用する企業もある。
 最後に押上以北の松戸延伸計画についても説明する。
 押上より先、中線にはまだ延伸するというような状態になっているが、まだ具体的には発表されていない。今後注目する内容になりそうだ。
 




 
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